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ベーシックインカムとは?
最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策になります。
スペインでは、コロナからの経済復興のため「ユニバーサル・ベーシック・インカム(最低所得保障制度)」制度を導入することを決定したそうです。しかも、終了期限は特に設けず、コロナの脅威が去った後も制度は継続するとの事です。
これまで数か国が導入に向けてベーシックインカムをテストをしておりましたが、大胆な政策を打ち出しましたね。予算規模などの詳細は未定だそうですが、既に導入に向けた調整を進めているようです。どうなるか興味深いです。
しかしながら、制度設計や規模次第でどうにでもなるものなので、やってみないと分からないでしょう。国民の価値観や社会の仕組みにもより成功の可否が決まる気もします。では、メリットデメリットなど、ウィキペディアから引っ張ってきましょう。
導入のメリット
貧困対策・少子化対策・地方の活性化
社会保障制度の簡素化・行政コストの削減・労働意欲の向上
景気回復・余暇の充実・ブラック企業の排除
失敗を恐れずに経済活動(起業)でき、学生が勉学に励むことができる
犯罪の減少・うつ病患者の症状改善
各項目はウィキペディアでご確認いただきたいのですが、色々なメリットがあります。ですが、次の項目、批判でメリットが批判材料にされていることも多く、どっち?という感じもします。
導入のデメリット(批判)
富裕層に対する支給・個人に対して責任を高く負わせる制度
福祉水準の低下や廃止・将来不安・景気回復しない
賃下げの懸念・財源の不安・勤労美徳・犯罪の増加
消費者金融の担保になる・資金の国外流出
非労働者の海外脱出・経費膨張の法則・所得の海外移転
最低限必要な労働や労働の効率性・勤労意欲の低下
信用取引の限度枠の低下・在日外国人や特別永住者などの外国籍者への支給
行政コストの増大
先ほどのメリットと重なるデメリットも羅列されています。つまりは、やり方次第なのです。良い所も悪い所もあるので、いかにメリットを最大化するかによりますし、どう作ろうとも批判が殺到する気がします。
日本では導入が難しい!?
コロナでのゴタゴタを見る限り、そんな大変革は難しいかと思います。制度も無駄に複雑になりそうです。でも、日本でもかつてベーシックインカムに準じた制度がありました。子供手当です。現在では、所得制限が付いたのでその意味合いは薄れております。
マイナンバーもありますし、キャッシュレス決済も進み、ベーシックインカムを試してみる価値はあるかもしれません。しかし、きっと大多数に理解が得られるようなものを生み出すことは不可能な気もします。
結局のところ、現状の行政制度でも効率化はまだまだ出来ますし、制度設計は単純にすれば溢れる人もでて、複雑にしたらメリットも薄れるという諸刃の剣かなと思います。何か目くらましの様な使われ方がされるかもしれません。
良くも悪くも社会混乱を招くベーシックインカムに期待するよりかは、自らの資産運用でベーシックインカムの様な副収入を作るほうが精神的に穏やかな気がします。
さて、スペインで実施されるベーシックインカムですが、どんな制度になるとしても、課題や批判は出てくるでしょう。でも、せっかくやるのであれば、うまくモデルケースになるようなものを作ってもらいたいものです。