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全ての人に投資が必要な時代になっております。

そうは言っても、周りで投資をしている人を思い浮かべることは難しいかも知れません。

節約大好きだったり、「宝くじ当たったら」と言っている人でも「投資」をしている方は少なく、貯蓄や保険で準備が出来ており必要ないと思っている人も多くいます。

実際、様々なところで話をすると「投資」への精神的な抵抗感を示す方もいらっしゃいます。また、よくよく話を聞いていくと、実は「投資」をしているという場合もあります。

「投資」に悪いイメージを持っていて踏み出せないとか、余り口外したくないというが多いように感じております。

悪いイメージを上げると「騙される・詐欺」「怪しい」「損する」「難しい」などでしょうか。

では、そのイメージを作り上げた原因は何でしょうか?

例えば、「投資」詐欺事件が定期的に起こります。

身近なところでも、素人が退職金などを株や先物取引につぎ込んで失敗するなんて良く聞く話です。

これらは本当の意味での「投資」ではありません。

「投資」は濡れ衣で悪いイメージを持つに至ってしまったのです。

「貯蓄から投資へ」という政府の方針もありますが、本来「投資」はGDPを押し上げますし、社会の成長に必要な行為です。

では、なぜ「全ての人に投資が必要な時代」なのかを掘り下げて参ります。

 

このコラムで分かること

1.投資が必要な5つの理由とは

2.投資は不要か?

3.まとめ

1.投資が必要な5つの理由とは

1-1.低金利政策でお金が増えない

銀行預金金利が低迷しております。

そのため、貯金してもお金は増えていきません

どれだけ預金があろうと、定期預金であろうと利息はほとんど貰えず、ATMの時間外手数料を払うとマイナスになってしまいます。

銀行を金庫代わりにしている方もいるかも知れませんが、預金保護の上限もあり、複数の銀行口座を持つ必要があります。

一方、お金を借りる場合は低金利でお金を借りることが出来ます。

私も住宅ローンを組んでおりますので助かっていますし、こちらの金利は上がらないでくれと思っています。

しかし、マイナス金利が続いた結果として、保険商品のメリットが減少したり、「貯金」と「保険」将来への備えとして王道だった時代ではなくなってしまいました。

投資をしないと、お金は増えません。実質、減るのです。嫌な時代ですよね。

 

1-2.年金だけでは足りない

コロナ禍において、投資を始める方が増えております。

特に若い方に投資をする人が増えているのは、年金への不信感や将来への不安が影響しているといって間違いないでしょう。

年金については、確かに少子高齢化で大変なのですが、株などハイリスクハイリターンでの運用が成功しているため、そこまで悲観する必要はありません。

しかし、年金だけでは老後を豊かに暮らせないというのは事実です。

そうなると、年金だけでは生活できない人は、年金受給開始年齢を繰り下げ、65歳や70歳まで働くという選択肢も一般的になってくるでしょう。

生涯現役って言葉が、10年後にはポジティブな言葉からネガティブな印象に変わってしまうかも知れませんね。

私の子供の頃は「企業戦士」「24時間働けますか?」みたいな勤労への誇りが感じられ、それによって社会の成長を実感できる世の中でした。

現在は同じ状態でも「社畜」「ブラック」などと言われたり致します。

生涯現役続けますか?

年金は、制度設計的にどんなに稼いでいる方であっても月額30万円程しか貰えませんし、老後資金2,000万円問題もなくなっていません。

残念ながら、「老後に必要な月額」から「老後に貰える年金月額」を引くと月々5万円程度足りないのが明らかになっております。生活レベルによってはそれ以上になるでしょう。

年金にプラスして、月々5万円の収入が入ってくるようにするためにはどうすればよいか?投資が必要なのです。

 

1-3.物価上昇への備え

物価は上昇して行く方が健全とされています。

資本主義社会では物価が上がらないと給料が上がらず、経済は活性化しないからです。

日本ではデフレが長引いた結果、いつの間にか値上げは悪で、値下げは美徳のような事になってしまいました。

かつて牛丼戦争がありましたが、あそこまでいくとやり過ぎではないかなという気もします。儲けが減れば給料が減るのは当然です。

最近では、僅かに内容量を減らすという隠れ値上げをするようになりました。そんな企業努力が、美徳とされる風潮すらあります。

しかし、企業側にも限界があります。増税も有りますし、原材料についても海外から仕入れる場合も海外の物価上昇の影響を受けるのは仕方ありません。

私が子供の頃のような、100円あればジュースも買えたし肉まんも買えたしアイスもたくさん選べた時代ではなくなりました。

水道料金などじわじわ上がっていており、問題化しております。皮肉なことに、人口減・節水努力による使用量減がさらなる水道料金値上げを誘発していたり、私たちの努力にも限度があります。

「贅沢は敵だ」という、我慢をすればするほど、デフレスパイラルにより、日本の国力は低下していきました。今や日本企業や土地は外資に狙われるようになっております。

日銀はインフレ率(物価上昇率)を2%と目標設定しておりますし、財政状況からも、今後さらなる増税もあるかと思われます。つまり、モノの価格は上がる方向で間違いないでしょう。

そうなると、300万円あれば1年間暮らせていたのに、足りないということになりかねません。投資でお金を増やしていかなければなりません。

 

1-4.人生100年時代への備え

人生100年時代となりました。

長い老後も、元気があれば旅行に行ったり、日々楽しく過ごせます。実際、新しい事を始めたり、若く生き生きしている高齢者も沢山いらっしゃいます。

70歳の私の両親も楽しく過ごしているように見えます。良いことですよね。

でも、必然的に老後が長くなるので必要な生活費は多くなります。「長生きのリスク」だなんて表現をする方も出てきており、何だか寂しい時代ですね。

確かに長生きすると、住居のメンテナンスや病気や怪我への備えなども必要なってきますし、自然災害の増加など、時代と共に予期していなかったリスクが出てくることもございます。

そういった問題に子供や孫といった同居の家族が対応したり、ケアしてくれる時代ではなくなり、自らの問題となってしまっています。

今や「老老介護」「介護疲れ」「介護離職」「孤独死」など、新しい言葉が溢れており、施設に入居したり、福祉サービスを受けるとしても、年金収入や資産がある人でないと難しいでしょう。

政府が助けてくれるという信頼感も低く、家計における貯蓄率が増えているのも、自己責任社会・格差社会への将来への漠然とした不安があるのではないでしょうか。

あなたは投資をせずに人生100年楽しむ準備が出来ていますか?

 

1-5.雇用環境の変化(終身雇用の崩壊)

コロナ禍で企業業績は大きく影響を受けました。

業種業態によって違いはあるものの、GDPのマイナスはリーマンショック時を超え戦後最悪となりました。

そんな中で、私たちの働き方は変わってきており、リモート勤務が当たり前で1年くらい出社していないという話も聞くようになりました。以前では考えられなかったことです。

雇用については、益々不安定感が増しております。相次ぐ副業解禁は意欲のある人にとってはチャンスでもありますが、企業側の人件費削減意図も感じるものとなっております。

一流の企業が相次いで副業解禁しており、時代は変わってしまいました

また、退職金は20年で1,000万円程減額され、今後も増える可能性は低くなっております。そもそも、退職金制度の有無や基準を分かっている人はほとんどいませんので、貰えるだけありがたいという事にもなりかねません。

良い企業に就職すれば安心、終身雇用という時代でもなくなってきており、公務員でもない限り、業種・職種によっては雇用環境の変化に対応を迫られることでしょう。

あなたの会社は、あなたの一生を背負う事が出来る会社ですか?その覚悟がありそうですか?

「投資」で収入源を増やし、自己「投資」でスキルアップ・キャリアアップは必要ないですか?

2.投資は不要か?

投資は必要という事で5つ上げてみました。

何とも目に毒な痛みの情報が多くなってしまいました。投資をしないデメリット5つとも言える文章になってしまいました。

では、「投資」は不要という意見があるのか。反論が出てもおかしくないと思ったので検索してみたところ、ありません。

つまり必要なのです。

みんな分かっている。では、なぜ「投資」が一般化しないのか?

それは「投資 やめとけ」で検索するとたくさん情報が出てくるように、失敗するからです。

「投資 やめとけ」その通りです。誰もが投資すべきですが、準備が出来てない人はやめておいた方が良いでしょう。

あなたの無知につけ込んであなたのお金を食い物にする業者、個人、サービスは数多く存在するからです。

しかし、お金をよくよく学んでいくと、一流企業だろうと一般的なサービスだろうと無知を食い物にしている商品やサービスは多くございます。

結局は、価値を感じるかどうか主観で決まるのかなと思っています。

3.まとめ

なぜ全ての人に投資をする必要があるのか5つを書いてみました。

主に「投資」をしないデメリット5つになっていると書きましたが、余り面白みのない情報だったかも知れません。

簡潔にまとめると「低成長」「自己責任」「少子高齢化」といった要素に集約できるかも知れませんが、「投資」をしなくてもずっと安泰なんていう人は限られているでしょう。

それこそ「上級国民」なんていう階級の違う方々かも知れません・・・。

時代やお金の価値は変わっていく以上、自己防衛方法は変えていかなければなりません。「老後」になってしまったら、選択肢はどんどん少なくなりますので、早く緩やかに投資できる「今」が始め時です。

では、「投資」のメリットは何か?

たくさんあります。

私もたくさん救われましたし、一人でも多くの方が「投資」によって豊かな生活を手に入れて欲しいと思っています。

もちろん、失敗しないように「投資」をするのが大前提です。しかし、「投資」をしないことも失敗となる可能性があるのが、これからの時代です。

次回以降、投資をしてよかった事について書いていきたいと思います。