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円の価値とは
お金の価値って考えたことがあるでしょうか。
ビックマック指数なんて言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。各国の物価差を表すためにマクドナルドのビックマックの価格をもちいるのですが、日本は390円でドルにすると、2.6ドルです。一位のスイスは6.71ドルです。最低時給が2,500円程なので当然かもしれませんが、大きな差です。
GDPこそ世界第3位を維持しているので分からないかもしれませんが、ビックマック指数は1ドル150円現在の計算では世界47位まで下がっています。つまりは、日本は決して豊かな国ではないと自覚しなければなりません。
日本ではかつては東南アジアに行ったりすると安くて満腹で楽しいみたいな時期がありましたが、今はタイ人の方にとって、日本観光がブームになっており、多くの商品を買ってくれているのが現状です。
各国の通貨によっても物の価値は異なりますが、時代によっても異なるのが通常です。1円の価値は大きく変動しています。
かつての円の価値はどうだったのでしょうか。
円の価値を国家予算から考える
明治時代初期の国家予算は2,000万円ほどです。今でいう各人が老後に不足する老後二千万円問題が国家予算というレベルなのです。
私の生まれる100年前には国家予算は6,000万円を超え、1917年に億を超え、終戦後の極度のインフレによって1,200億円程になっています。その6年後には兆を超え、現在では107兆円となりました。
100年という人の寿命より短い時間で1円の価値はどんどんと落ち続けているのですが、暴動が起きない理由はなぜでしょうか。給料や収入も増えているからです。
適切な物価上昇は給料上昇につながり、経済発展につながり、日本や国民の生活を豊かにするものなのです。
その基本的構造を忘れ去る位、現在の日本は閉塞感が蔓延し、商品値上げに対して「謝罪」する企業すら出てくる状況です。
お金の価値は変わるものなのです。
ビックマックが高級になったり、人の労働の価値が上昇する訳ではありません。
現在の円の価値
円安が進んでいます。
海外観光客の解禁も相まって、彼らの爆買いや消費を羨ましそうに見つめる事しかできない日本人。海外旅行に行こうものなら簡単な朝食であっても5,000円程かかり、海外出稼ぎの日本人労働者に脚光が当たったり、円の価値が注目されています。
どうしてこうなってしまったのか。コロナによって海外のお金の価値が変わってしまったからです。
インフレです。
コロナによって物価の上昇傾向はあったのですが、ロシアのウクライナ侵攻によってさらに物価高が押し上げられてしまった結果、このような状況となってしまいました。
日本はコロナによって効果的な経済政策を取らず、以前からのお金に対する不安を解消することが出来ないため、賃金は伸び悩んだままとなり、日銀も金利を上げられずアメリカとの金利差が拡大する一方です。
しかしながら、日本でも物価上昇の兆しはあらゆる面で出てきております。原価が高くなっているため、値上げせざるを得ない状況となっているのです。これまでもない容量を減らすステルス値上げは行っておりましたが、限界を迎えたためあらゆる食品が値上げに踏み切っています。
本来はそれでよいのです。
経済成長するという事は給料が上がることになります。誰かの支出は誰かの給料になり、一部は税金によって国に回収され、公共投資などの支出によってまた誰かの給料になるのが良い経済サイクルを作ることになります。
日本はそのサイクルを失っていました。
デフレスパイラル・スタグフレーションは誰が招いたか
デフレデフレで「国民の借金が・・・」「議員・公務員の給料が・・・」「財源は・・・」など自らの経済成長を止めることが正義のような状態を作ってしまったのです。
首相がいくら給料を上げろといっても、そんなことをできるのは大企業だけで、過去最高益の大企業も内部留保や株主へ利益を還元して一般社員への給料があげられなかった結果、日本は世界の経済成長から取り残されてしまったのです。
円の独り負け。それが今の円安です。
「国も地方も財政が厳しい」「借金は付けを未来に回すだけ」「社会保障費が」「財政破綻待ったなし」という意見によって支出は削られ、収入も減らされた結果、世の中のお金が減り貧しい状況になってしまいました。
世の中にお金を増やすのは、国家による財政出動や投資行動になります。
個人が銀行から融資(借金)を受けると世の中にお金が回るのです。実は、銀行にある金庫からお金を貸すのではなく、信用創造によってお金が生まれているのです。
残念ながら、減税などの大胆な経済政策を取れない政府の主導する世の中では、真面目に働いても財源の足しにされておしまいで、安心した老後は程遠いのではないか、そんな恐れを抱いております・・・。
じり貧の今の日本でどうすべきか
不動産投資は良いよと言っても、借金を怖がる人が多くいます。
私からしたら、「借金できるなんて!なんて羨ましい!信用があっていいですね!」と思うのです。
広告で「上場企業にお勤めで年収500万以上の方、アマゾンギフト〇万円プレゼント!」などとあるのは、不動産投資の融資を受けられる人の条件です。
今や、不動産投資という確実な資産運用をできるのは限られた「上級国民」しか出来なくなっているのです。格差は広がっています。
お金に対する考え一つでその差は届かないレベルに達してしまうのです。お金持ちは簡単にお金持ちになることが出来ます。
どうにか抗うしかありません。お金の暴力が、身分制度のように老後を決め始めているのです。
一生働き続けるのか、老後を迎えることが出来るのか、「老後」「年金暮らし」なんて言葉は一部の方にしか使えない時代が迫ってきています。
幸い、まだお金に対する知識さえあれば、どうにか準備が出来ます。長期間でお金を備えることが出来る環境が用意されているからです。
【結論】投資の王道を追求する
様々な投資に長期で取り組んで、様々なリスクに対処する。自分の人生を自らコントロールする。
そのために、不動産投資も投資信託のインデックス投資もFXもやる。それが私の考える投資の王道です。
この3つを決して失敗することなくやりきれば、必ず豊かな未来を迎えることが出来ます。どんな状況になっても、最悪戦争になってもネット環境さえあれば家族や自分を守ることが出来ます。
その力を得るか、政府に翻弄されプラカード掲げて行進したり、いくつになっても生活のために働くかを選ぶかは、あなた次第です。
投資の力で人生を豊かに過ごしてみたいという方は、お気軽にお問い合わせください。