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「楽して稼ぎたい!」

「不労所得が欲しい!」

世のほとんどの勤労者が望むであろう、しかし禁断とも言えるフレーズです。

私もご多分に漏れずそう望んでいますが、でも何となく口に出すことをためらってしまうのは、額に汗水垂らして働いてナンボという、日本人的な勤労精神の呪縛が私にも根付いているからなのかもしれません。

とはいえ、「ズルして稼ぐ」とか「他人を騙して稼ぐ」ような輩に比べれば、はるかに健全だと思いますが・・・。

「楽して稼ぐ」について、考えてみます。結論から書きます。

結論

マンション投資を始めてから、私はこの「楽して稼ぐ」をやっと実現することができるようになりました。

何しろ本当に手間が掛からない

毎月決まった日に管理会社から家賃が振り込まれ、数日後にローンの返済金修繕積立金などが引き落とされ、その残りが預金残高として積み上がる。ということを繰り返しているだけです。

オーナーズサイトを見て送金明細など確認には致しますが、放ったらかしです。

本当に「何もしていない」のです。

一度だけ退居も経験しましたが、管理会社から退居の報告を受けたかと思いきや、無事に入居者決定の連絡を受けることになりました。

当然ながらその間にしたことは皆無です。少しドキドキしただけです。

これを、「楽して稼げる」と言わずして何と言いましょうか。

元本保証は正義?

石橋を叩いても渡らない男

自分で言うのも何ですが、私は自他ともに認める生真面目な性格をしています。そして石橋を叩きまくって、それでも渡るかどうか分からないくらいの慎重派です。

投資に興味を持ち始めたのは、20代前半の円定期預金に絶望した頃でした。祖父が全ての孫の為にと、円定期預金を積み立ててくれていた口座の明細をもらい、良い時で金利が7%とかあって、20年ほどで金利は下がってはいたものの、金利の差に愕然としました。

そして、当時の人はずるいなって思いました・・・。

まぁ、今考えるとインフレだから当然なんですけどね。金利の違いでこんなに利息が変わるんだ、お金預けても意味ないなぁって感じました。

まず始めたのは、米ドル定期預金でした。

当時の「米ドル定期預金」が、3ヵ月物で5%という高金利で円定期預金よりも魅力的だったのと、あくまでドルベースではありますが元本保証があるということが決め手となりました。

「元本保証」というワードは、私にとっては水戸黄門の印籠のように無敵だったのです。

毎月4ドルくらいの利息の入金があり、金額的にはもちろん大したものではないのですが、「楽して稼いだ」お金ということに違いはなく、すごく嬉しかったことをよく覚えています。1ヶ月で大学時代の円積立定期預金の利息額を超えていました・・・。

当然ながらドル建ての預金は、為替変動の影響も受けます。為替の変動について勉強するために、毎日の為替相場をノートに記録し管理していました。

アメリカの誰々が何々と発言して大きく変動したとか、日銀が介入して云々など、相場変動の原因と及ぼす影響などが、それなりに分かるくらいまで勉強しました。

外貨取引の良いところは、ある程度相場の見通しがつくところです。そして、取引が早く流動性が高い点です。

しかしながら、元本が少なければ利息も少ないのは当たり前のことですし、仮に為替相場が大幅に円安方向に動いたとしても、元本が少なければ受ける恩恵も大したことがないというのが実状です。

結局、まとまった金額の米ドル買いを10回ほどおこなっても、1ドル120円程で仕入れた分が重荷になったり、米ドル定期金利も下がってきたりで、それなりにしかなりませんでした。

給料に期待できない

30代で転職した私は、不成長分野・不成長企業サラリーマンでした。

年間休日は少なく、さらにその貴重な休みすらもイベントに駆り出され、それでやっと上がった基本給はたったの2,500円だったという・・

「子供の小遣いか!」という感じですが、そういう会社だったのです。医療専門職でも2,000円とか、とにかく上がらない。調整手当をプラス1,000円してくれてるのを感謝しないとならない状況でした・・・。

我慢は美徳

石の上にも三年

武士は食わねど高楊枝

・・・現状を受け入れる言い訳を色々考えましたが、きれい事を言い続けるのにも限界があります。次第に転職時の意欲は失われ、つまらない毎日を送っておりました。

長くなってしまったので、自分の中での「楽して稼ぐ」本命のFXについては、後半に書いてみようと思います。