数年前、老後資金2000万円問題が話題になりました。

簡単に言うと「年金だけでは月々5万円足りないので、各家庭で2,000万円ほどを貯蓄しておいてください」という内容です。

あくまで平均値ですし、各家庭の生活水準によっても異なりますが、「足りない」と言われている以上、何もしないわけにもいけません。

出費を減らす、収入を増やす、蓄えを取り崩す、いずれかの対応をすることになります。

収入を増やそうにも現状難しく、やむを得ず生活のために蓄えを取り崩している方も多いかと思います。実は私も出費が多く、蓄えから月々の赤字を補填している状況です。

毎月のように蓄えを取り崩してみると、自分の考え方の発見や老後に通じる部分があると感じましたので書いていきます。

それが皆さまの、老後資金をどう準備してどのように管理していくか?についての参考になれば幸いです。

1.蓄えから赤字を補填する

①預金から補填する場合

月々の赤字を補填する資産として、基本は預金です。

勿論備えはしていたのですが、出費は待ってくれませんし、限度があります。預金がなくなる恐怖を感じながら取り崩していくことになりますし、実際無くなるのは早いなという感覚になります。

仮に老後資金が預金だけだった場合、毎月一定額を取り崩すという事にします。計画することは大事で素晴らしいのですが、誰もがあと何年生きるかなんて分かりません。

結果として、使いすぎて足りなくなった、使わないで我慢しすぎて余ったり、という事が起きてしまいます。

そして、物価上昇のリスクも見逃せません。

【預金から補填する場合】

2000万円÷5万円/月=400ヶ月(33年4ヶ月分) 

→毎月0.25%ずつ老後資金を取り崩していくことになる

預金は、増やす喜びはあっても減ることには恐怖を感じます。長生きにリスクなんて感じたくないですよね。

幸運にも長生きしたら、どこかの時点で親族や行政に頼ると決めておく必要がありそうです。

②金融商品から補填する場合

次に、金融商品です。

株や投資信託は、上手く運用出来ていれば資産を取り崩さずに、運用益から赤字の補填をすることが出来ます。そこが、預金にはない非常に魅力的な部分になります。

例えば、2000万円を全て金融商品で運用して年間3%の収益を生み続ける事が出来れば、毎月の5万円の不足は、運用益から補填出来ることになります。

運用成績3%という数字は、リスクを大きく取らなくても狙える数字となっています。

【金融商品から補填する場合(通常時)】

(2000万円×3%(年利)÷12ヶ月)=5万円

→毎月の収益と赤字補填額が同額のため、2000万円は残り続ける

(年利3%超で相場上昇したり、運用が成功するとさらに増えることもある)

しかしながら、金融商品は相場に大きく左右されてしまいます。「〇〇ショック」の影響をどうしても受けてしまうため、老後資金が減るリスクを抱えることになります。

直近のコロナショックでも、大きく減らしてしまった方もいるかも知れません。

つまり、暴落時(1000万円の評価額)に5万円を取り崩すと、10万円を取り崩す事と同じことになってしまいます。その点は注意が必要です。

【金融商品から補填する場合(暴落時)】

(1000万円÷5万円/月)=200ヶ月(16年8ヶ月)

→1000万円の評価額となってしまった時に5万円を取り崩すと、0.5%を取り崩すことになり、預金を取り崩す時より早く老後資金がなくなってしまいます。また、一時的な暴落相場であっても、精神的に恐怖になり売却し、損失を確定してしまう事もあります。

金融商品は良くも悪くも変動があり、上手に使えば資産を上手く守ることが出来ますし、予想外に減らしてしまうこともあるでしょう。扱いが難しいのが難点です。

金融商品は、相場のサイクルに一喜一憂しない精神力、資産管理能力が求められます。

2.赤字を補填していて感じたこと

私の場合、保有している資産のうち、金融商品である投資信託を取り崩して赤字の補填に充てました。

これまで3回くらい取り崩しているのですが、アメリカ株が上昇しているため、取り崩した感じがしないのです。「打ち出の小槌」状態なのです。

つまり、150万円の残高がある投資信託を保有していたのですが、何回か取り崩しても残高が変わらないのです。

何度か繰り返すと、まるで給料のようになり、保有していて良かった、助かったと感謝の気持ちで一杯でした。

でも、暫くすると・・・

取り崩さず保有していたらもっと元金が増えていたのに!と欲が出てきてしまうのです・・・。

弱い人間ですよね。

勿論、相場がこのまま右肩上がりに続くほど、甘く考えておりません。投資元金よりマイナスだった時期もありますし、ようやく取り戻せた状況です。

むしろこのタイミングで取り崩していないと、利益確定出来ていなかったかも知れないのに・・・。それでも何だか悔しさが残る取り崩しになるのです・・・。

今回は幸運にも「打ち出の小槌」でしたが、悪いときは「泣きっ面に蜂・傷口に塩」でしょうか。取り崩す際により悲惨的な感情になるのが目に浮かびます。

今回の経験から、自分を知りました

金融商品は良い時だろうと悪い時だろうと、取り崩す行為に大満足はないという事が分かりました。

私は資金を取り崩すという行為そのものに罪悪感を感じてしまう性格の様です。貧乏性なのでしょうか、変なプライドや見栄があるのでしょうか。

では、私みたいなタイプはどうすればよいか?ひとつの答えが不動産収入です。

3.月々の不足を補う家賃収入

不動産を所有していると、当然ですが毎月家賃収入が入ってきます。その収入を月々の不足に補填いたします。

つまり、老後資金を月々取り崩すのでは無く、収入を増やして赤字をなくすという方法になります。

もし、あなたが2000万円のワンルームマンションをローンなしで所有しているとしたらどうなるか、想像してみてください。

まず、月々5万円以上の家賃収入を手にすることが出来ることでしょう。

家賃の一定額を予備費として確保しさえすれば、残りは自由に使えます。長生きしても余裕のある暮らしを維持することが可能となりますし、複数戸持つことが出来たら、リスクは分散され、より安心に過ごすことが出来るでしょう。

使いすぎたり、金融相場の影響で計画が狂うことも、我慢する必要もありません。預金や金融資産を取り崩すという罪悪感は全くなく、入居者さんに感謝しながら日々過ごすことが出来ます。

いかがでしょうか?

東京のワンルームマンションを所有してみて感じるのは、やはり安定していることです。金融商品やビットコインのような面白みや急激な伸びはありませんが、その代わり安心感は抜群です。

先の見えない現在の社会情勢の中で不動産収入を得るということは、数少ない安心材料ではないでしょうか?

1戸以上ワンルームマンションを所有する事が、堅実な老後生活プランであるという時代になってきているかも知れません。

実際、不動産業者の営業マンに話を聞くと、マンションを売却してくれる人が減り、買いたいという人が増えているそうです。

以前よりワンルームマンション投資が注目され、難易度が上がっているということです。

まだまだ良い物件もありチャンスですが、業者や物件選定で失敗してしまうと取り返しが付かなくなってしまいます。

不動産ならどんなものでも良いというのは大間違いです。我々プロのアドバイスをご活用いただければ、成功を引き寄せ、失敗を避けることが出来ます。

4.人生100年時代

人生100年時代と言われ、その言葉を目にする違和感はなくなってきた方も多いかと思います。

それでも、自分も100歳まで生きるんだろうなと、そのまま受け止める事が出来ている方は少ないかと思います。

私もどこかでそんな事ないだろうなと思っています。よくても80代後半でこの世にいないのでは無いか、そんな認識でとても100歳までは考えておりません。

とはいっても、医療分野を始め様々な分野の努力の結晶が人生を100年時代を可能にしていく事は間違いないと思います。

ならば、どのように生き続けるか今から準備をしておかなければなりません。実際に蓄えていた資産を取り崩してみて、自分自身が老後に感じるであろう感情がよくわかりました。

十分な備えがあったとしてもどこか不安を感じながら生きていくのか、不安なく人生を最後まで楽しむのか。

今から将来の自分の為に、どうするのが自分に合っているのかを考えてみませんか?